時効(その3)

query_builder 2023/01/07
空き家土地
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今回は消滅時効について考えてみましょう。債権の消滅時効について債権の権利行使をしない状態が永く続くと、その債権は時効によって消滅します。

権利を行使できる時から10年間、債権の行使をしないときは、その債権は時効により消滅する。それでは消滅時効は、いつから進行するのか?客観的に権利行使が可能な時から進行します。「客観的に」権利行使可能であればよいので、権利行使が可能になったことを債権者や債務者が知る必要はありません。

例えば確定期限付き債権の具体例として4月1日に支払うとした場合消滅時効の起算点は、期限到来の時からとなります。停止条件付債権の場合も具体例として試験に合格したら支払うとした場合消滅時効の起算点は条件成就の時からになります。 時効期間に例外はないのか?例えば、飲食代金1年、医療費3年など、特殊な債権については、10年より短い時効期間が定められている場合があります。しかし、このような債権でも確定判決を得た時は、これ以降は10年の時効期間となります。

債権以外の消滅時効について➀所有権は、消滅時効にかからない②地上権、地役権などの所有権以外の財産権は、権利を行使できる時から20年で時効により消滅します。所有権そのものは、消滅時効にかかりません。所有権が時効で消滅すると、誰の所有物でもない状態になってしまうからです。尚、誰かが所有権を時効取得することによって、所有者が権利を失うことと混同しないようにしてください。

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株式会社フィールド

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